演奏会曲目の中に、「どこかで聞いた合唱曲ではない歌」を「合唱編曲にした歌」を入れるのが、近年のGYCのならいとなっている。
 民謡~唱歌~歌謡曲…といった、いわゆる「すこし前の歌」を選ぶことが多い。実は、これには二つの狙いがある。

 ひとつは、比較的年代の高い、原曲に馴染んでいる方々に向けて。馴染みの曲を普段と違う味つけで。
 そしてもうひとつは、ガチ合唱勢中心の、初めてその曲に触れる方々に向けて。まだまだこんな素敵な曲もあることを伝えたくて。

 そんなこんなで、次回演奏会にも某有名曲を仕込み中。
 ちあきなおみさんのある曲に、メンバーの疑問が集まった。
ヒ「…この曲だけ、本人がどんな風に歌っていたか全く記憶にないんです。」
コ「TVにあんまり出てなかったからじゃない?」
ヒ「それどころか、脳内再生するとなぜだか淡谷のり子になるんです。」
コ「?!…コロッケじゃない?」
ヒ「…コロッケ…ですよねぇ…」

 有名な曲ほど、妙な場面で覚えてしまう…そんな練習のひとこまでありました。

 音楽関係の仕事ではないにも関わらず、私の職場は音楽に溢れている。
 昨日は壁越しにアコーディオンが。今日はスチールギターと大正琴とハーモニカと…あとはなんだろう?色々。
 まとまった演奏でなくとも、どこかで誰かが何かを練習している。ピアノ、ハーモニカ、ギター、サックス、三味線、そして歌声。
 4月に入職した職員が、「私も長いこと休んでいたバイオリンを再開したくなった」とキラキラしていたので、じきにもう一種類増えるかもしれない。

 再度いうけれど、音楽関係の仕事ではない。「自由に音を出しても迷惑でない屋内」がある以外は、極々標準的な業態である。
 周囲に気兼ねなく音が出せる環境があるだけで、そして聞きすがらのギャラリーがいるだけで、人はこんなにも演奏することを楽しめるんだなぁと、強く感じる今日このごろであった。
             (こずえ)

 聖書に登場する『禁断の実』は林檎の形ではなかったかもしれない…という…という話をご存知だろうか? 地域や教義によって、林檎以外にも柘榴・無花果・葡萄・小麦・トマト・マルメロ・ダチュラが『禁断の実』であったとされている。
 中華圏であれば桃、日本でなら柿あたりがランクインしたにちがいないなぁなどと妄想してみたり。
 何はともあれ、心臓くらいの大きさで、心臓のように赤くて、心臓のようにハート形をした果物という点からみると、『林檎=愛』と例えるのに異存はない。

 と、前置きだけを長くして、今夜の練習は「林檎のかたち」「チョコレート」「てぃんさぐぬ花」と、お戯れに「ぜんぶ in A」。音取りしたり、さらったり。東京都合唱祭も近いことだし。

 練習終わって、次回定期演奏会の会場抽選の話等をしつつの大事な話題は、最終ステージにのせる組曲について。
 え!それ!!
 やだ!歌いたい♪
 ちょっと待て! パート足りない!(^▽^;)
 なら!誘います♪

 みたいなやり取りをはさみつつ、さてどうなりますやら。
 極めて個人的には、うっかりときめいてしまったのは確か。しかも、彼女が弾いてくれるとしたら尚。
 15年ぶりぐらいに歌いたいです。(NEXTコナ○ズヒント【イソギンチャク】)

              (こずえ)

 練習日。御園中学校。
 「チョコレート」の確認。既習曲とは言うものの、テンポが早くて、跳躍が多い曲だもんで、音を正確に覚えているか全く自信が……ない。
 ところが、自分でも意外なくらい(^-^;)に忘れてない。…というかむしろ、「失敗したことを覚えてない」。自分に都合の良い記憶だけを残すことにかけて、アタシの海馬ったら…と、自分の図々しさに嘆息しつつ、本日の練習終了。
 次回の予定は、「お前が覚えていると確信しているその音、真に正なりや?」の確認になります♪

(こずえ)